今は経済生態の変革期。
変革期とは主役が変ることです。
国や産業、主軸通貨、価値観、社会のシステム。
経済生態変化の視点でコラムをお送りしています。
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米IBM、同業のサン買収で交渉 米紙報道
Sun Microsystems Surges on IBM Acquisition Report(bloomberg)
China Blocks Coca-Cola’s Huiyuan Bid on Competition ConcernsコカコーラのHuiyuan Juice Group Lt(香港1886)に対しての買収提案、却下。
March 18 (Bloomberg) -- China rejected Coca-Cola Co.’s $2.3 billion bid for China Huiyuan Juice Group Ltd., saying the biggest foreign takeover of a Chinese company would have been “negative for competition” in the country’s drinks market.
という風に世界中で、買収や提携の動きが進んでいます。
日本の麻生総理が「100年に一度の危機」と言い出したために、マスコミでもこの不景気を100年に一度、、、という風に表現することが多い。
政府や財界はこの危機を乗り切るために、さまざまな政策を立案しています。
それは社会全体に対応するための施策として、いいことでしょう。
一方で、企業経営者から生活者にいたるまで、<100年の危機の後のこと>は自分で考えないとならないと思います。
政治や経済にしても、<危機>というのは、
変化の集合体
変化の究極ポイントなのです。
これは人生におけるターニングポイントや危機的状況、会社においての経営不振というのも同じ。
そして変化というものは、後戻りしない、ということも念頭に置くべきです。
現在、日本、アメリカ、ヨーロッパを中心に急激な勢いで金融の負の遺産を清算しています。
その過程で金融機関が倒産し、吸収される。
あるいは力のないものは、合併されるか、同じ程度のもの同士で合併する。
こうした経済生態の淘汰と再生の究極のポイントが<危機>という風にも捉えられます。
ですからこの100年の危機(企業の倒産など経済不振)の底では、実は何か新しいものが生まれつつあるのです。
危機だからと目をつぶって、悲観しているのか。
あるいはその変化の底をよく観察するのか、その差は、物事を見る<眼力>です。
このブログで何回か書いていますが、中国古典の<易経>というのは、変化の解説書の最高古典です。
難解な書籍なのですが、何度も読んでいます。
その難解な易経をわかりやすく解説され続けているのが、竹村亞希子先生です。
その先生が新しい本を出されました。
『「易経」一日一言』―人生の大則を知る
竹村亞希子著
致知出版社
価格(税込)1200円
難しい易経を、本当にわかりやすく解説されています。
お勧めの一冊です。
竹村先生のブログ