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今日のアジア市場は大きな下げでした。
東京市場は一時、13000円を切りましたが、やや盛り返し、13033(−326)でした。
香港市場も大幅な下げ。
ハンセン指数は、
21220.81
−693.25
(−3.15%)
でした。
株価同様、本格的な不景気が忍び寄ってくる気配があります。
とりわけ日本においては、そう感じている人が多いとおもいます。
食料品をはじめ物価がどんどん上昇して、企業は不景気に備えて雇用を減らしつつあります。
おまけに人材派遣関連での規制が厳しくなり、企業はますます人の雇用には敏感になっていくでしょう。
この数年、静かながらも盛り上がっていた建設不動産業も、秋にかけて大型倒産がささやかれています。
景気後退を吹き飛ばすには、新しい産業の誕生やベンチャーがどんどん生まれることが一番の処方箋です。
そのベンチャーも元気がありません。
新しい産業・市場が日本国内に生まれにくいことが原因かもしれません。
「格差社会」という言葉がすっかり定着しちゃっていて、<勝ち組>と<負け組み>で社会が崩壊するような極端な論調をいう人も出てきています。
確かに格差社会はひずみを生みます。
自由競争を標榜する人は、格差社会というマイナスよりも自由競争による新しい産業やイノベーションの出現のプラスの方に重きを持っているのでしょう。
アメリカも競争社会ですから、格差社会であることは間違いありません。
ただ違うとしたら、貧困層からでも努力と運があれば、大成功できる土壌がわずかにあるということと、<敗者復活社会>という面があるのだと思います。
日本は敗者復活というのはなかなか難しい。
銀行は倒産経験の社長には金は貸さないし、周囲も色眼鏡で見ます。
結果的に格差が生じるんだけど、挑戦が可能な社会、自由競争論者の小泉さんや竹中さんはどう考えているのでしょうか。
それから、<敗者復活>のためには国の制度や政策を頼りにするのでなく、<敗者自身の姿勢>や周りの企業社会の取り組み重要なんだと思います。
もう随分前なんですが、私は赤坂でZというアメリカで有名な日本人ベンチャー投資家の日本法人の名刺を持たしてもらっていました。
なんかのきっかけで、当時大型倒産したIT企業の社長に会う機会がありました。
その社長は倒産後破産、このことを本にして大ベストセラーになっていた、その時期です。
Iさんとしましょう。
青山の事務所にIさんと訪ねて、名刺を私たら、名前をみてとたんに不機嫌になりました。
前日深酒をしていたのか息が酒臭かったI元社長がいわく、ZというVCの著名な社長は彼の会社が倒産の危機のときに増資をお願いしたんだけど、断った、ということらしいのです。
それで私もそのZという名刺を出したもんだから、逆恨みの逆切れ。
私は、「ああこの人は一生企業経営者として復活は出来ない」と思ったものです。
失敗する経営者の多くは「資金さえあれば成功する」と思い、失敗すると資金難を原因にします。
そもそも成功する経営者は資金がなくても立派に経営できるんです。
VCなどからの資金調達はお金で<成長の時間>を買うもの、そういう経営者は間違いなく成功します。
私は日本の企業社会で最も疑問なのは、このベストセラーを出したIさんみたいのをあがめてビジネスプランコンテストの審査員にしたり、高いお金を払って講演を依頼することです。
失敗の経験は重要です。
しかしその失敗の本質を振り返り、理解して、再度挑戦できるのは失敗した人だけです。
他人が聞いても何の利益もありません。
以前このブログで書いたことがありますが、
事業に失敗する人は自分の過去の成功要因の分析を間違っているから
だということです。
成功要因の分析がトンチンカンな感覚なんだから、苦境に陥ったらそれを脱する答えが出せるわけがありません。
話を元の<敗者復活>に戻しますが、極端な話をいうと、裸一貫ゼロ、現場からスタートすべきなんです。
金がまったくなくて、誰も助けてくれなくてもリヤカーを引っ張って、焼き芋くらは売れます。
資金がなくてもやろうと思えば、どんなビジネスだって出来ます。
出来るか出来ないかは、それを行う人のやる気、エネルギー次第です。
日本にもそういう意味で倒産した経営者の助け合い組織の八起会というのがあったと思います。
地道な活動ですが私は正道であり、主催している人は立派だと思います。
敗者復活社会はこういうまともに誠実に復活しようという人が増えることと、それに共感と理解をもつ人が増えること。
政治家や学者や官僚は<敗者復活社会>が必要だと、いいます。
しかしその延長が件のI元社長を持ち上げるようなトンチンカンな方向性になっちゃう。
企業経営者の方や起業家希望の方も、事業にはかならず苦境というものがあるのは理解しているはずでずが、万が一、倒産などの目にあっても、決して諦めないで復活する、そういうことを常に魂の中に持っていてもらいたいと思います。
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