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2008年10月10日

崩壊から再生の序曲のはじまりはじまり

 これまでの経済の歴史を見ると、次のような過程をくりかえしています。

革新的産業の誕生 → 成長 → 成熟 → 腐敗 →崩壊

ソロスのブーム/バスト理論はこれに特に金融市場を当てはめて、事実と市場参加者が思う事実とのギャップに当てはめて投資したんだと思います。

彼の著書は哲学的かつ難解な比喩に溢れている文体で、僕は正直全部理解できているとは思っていませんが、産業や経済の歴史を読むと新しいイノベーションによって産業が生まれ、育ち、やがて過当競争に陥り、新しい競合相手が思わぬところから出現して、機能不全となり崩壊し、また再誕生する。ということだと思います。

今の金融市場が本格的な形となったのは、やはりサッチャーのビッグバン政策によるもので、簡単にいえば規制の撤廃と自由競争原理の導入です。
ビッグバンによって古びたロンドンのシチーの仲買人たちはほとんど去り、新しい産業となりました。
それは巨大プレイヤーと専門プレーヤーの共存。
多くの一般的な商業銀行は合併によって規模の拡大を計り、より効率的で高収益な規模を目指す。
一方でマンモスのように巨大化し続ける銀行ができない専門的な智恵を提供する小規模のニッチャーが現れる。
ということで金融技術が年々革新化していきます。
オプションやスワップ、セキュリタリゼーション(証券化)などが次々進化していきました。
金融の世界ではなんどもブーム/バストを経験しています。
企業のM&Aブームで活用されたジャンクボンド、ITベンチャー企業への投資とIPOブームの2001年ITブームなどいずれも時代の変化や新しい産業の誕生、市場の変化や拡大に合わせてブーム/バストが起こっています。
今回のサブプライムといわれるブームも今は大変な不良債権ですが、当初はベビブーマ世代のリタイアによる住宅ブームが起きて、ついで新興のヒスパニック中間所得者層向けのサブプライムローンという金融商品と拡大して、同時にその金融商品を保証と分散、証券化、レバレッジと暴走したのがついに、ブームがバストした。

ブーム/バストは一つのサイクルの中で何度か転換点を迎えて、新たな問題が生じる。しかしその時に強化される方向かバストに向かうかのサインが出る。
そして最後にギャップをすべて修正する曲面を向かえる。
今週、そして、G7を経てCDSの最終処理が続く10月いっぱいが最終局面でしょう。
この間は株式相場は何度か重要な局面を迎えます。

人々は市場についての予測で相場が成り立っています。その予測が違う方向にあるのは事実が見えにくいからです。

 あれほど警鐘していたソロスでもリーマンでやられている。
今回のクラッシュで彼がショートできたかどうか、というのはわかりません。
誰も予測できない。

ただこれからだいたいどうなるか?は予想がつきます。
金融機関の処理の巡ってアメリカでは<何で高給取りのウォールストリートのエリートを我々の税金で救うのか>という議論が出ています。
今回の金融システム破綻から再組成するまで、次のシステムを巡っての議論があり、新しい組織やコード(基準)が生まれると思います。
それはグローバル資本主義と市場原理至上主義、つまり、規制はできるだけなく自由で競争に勝ったものが正義という論理の修正でしょう。
モラルや競争と社会との関係についても議論されるでしょう。
またレバレッジについての規制も議論されると思います。
今回の金融危機はレバレッジをほぼフリーにしたことで拡大してより悲惨なものにしたからです。
いずれにしても、新しい金融秩序に向かうというサイン、最後の処理を全世界は迎えています。

私は日本のバブル崩壊の最後処理の95年(山一破綻などが起きた)にベンチャー支援の事業部をスタートしました。
このときは世間は、インターネットがようやく普及した時期であると記憶しています。

そういえばその翌年くらいに今の人材派遣業(日雇い請負)業に投資しました。このころ他のVCもグッドウィルやフルキャストに投資しているから丁度成長期が始まったのだと思います。
その日雇い人材請負業もおそらく2006年をピークとしてバーストしました。

今は破壊から再生の丁度中間なのです。

次の産業革命はかならずあります。それはいくつかありますので機会があったら紹介しましょう。つまり人類はまた懲りずに新しいブーム/バーストを作ることになります。
資本主義とは破壊と創造なのでしょう。

ちなみに日本株は香港の株についてコメントすると、もう底に近いと思っています。
ただし明らかな経済快復を感じる日々は遠い。
短気投機は大やけどです。

それよりも、優良なブルーチップでこの先数年も成長産業である企業。一番判り易いのはPBR1を割っているトヨタなどです。
香港でも財務内容がよくリスクマネジメントに優れているHSBCなどでしょう。
こういう銘柄を安いときも高いときも毎月積み立て方式で投資していく。
欲張らずに一定の金額を投資して5年後には2〜3倍を目指す。そんな方法がいいと思います。

posted by WOODY at 22:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 相場変動の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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