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野村、08年4―12月期は4923億円の最終赤字
野村證券といえば日本市場ではガリバーといわれるほど強い企業です。
数年前からグローバル化の流れから欧米のビジネスに力を入れていました。
今回の赤字の要因は、欧米の保有株式、投資の損失に加えて国内市況の低迷、リーマンブラザースの買収も足を引っ張っている模様です。
今回の損失の対象はアイスランド投資損失や米国フォトレスの株価下落などだといいます。
記事によると野村は、これまで米国住宅証券などレバレッジ関連ビジネスから撤退していて、バランスシートはきれいだといいます。つまりこれ以上大きな損失がないと匂わせているんですが、どうでしょう。
野村は米国同様、欧州やヨーロッパでも他の外資系金融機関と同様に証券化ビジネスで競争に参入していました。
グローバル経済の中で生き残る姿勢は立派だ、という風に随分前のブログに書いた記憶があります。
確かその時は、「グローバル競争の中で同じ土俵で競争しようとする姿勢は他の証券会社には見られず、もし日本の証券会社で投資に検討するに値するなら野村くらいしかない」ということを書いたような気がします。
海外企業と同様の土俵と姿勢=つまり海外法人においては優秀な人材を、成果主義で評価して、現地の経営陣に経営を任せる=という姿勢をとっている(ことが本当ならば)、それはやっぱり評価できます。
ただ、私は途中のいくつかの不祥事で、野村ホールディングスのコンプライアンスというか、体質に疑問を持つようになっていました。
それは数ヶ月前にあった子会社ジョインベスト証券のシステム障害事件です。
ストップ高で比例配分の銘柄の約定が大幅に遅れて無効とした事件で、くわしくはこちらです。
前代未聞ですし、疑ったら疑い切れないような悪いことも想像している人のいました。(私もそう想像しました)
仮に本当にシステムトラブルだとしても、野村という日本で一番大きな証券会社の子会社のネット証券が、こんな、独立系のネット証券会社でさえ絶対しないことをする、ということは組織が腐っているのではないか、とまず疑いました。
それから野村が幹事証券を勤めたGREEなのですが、この企業の財務諸表がおかしかった。
それなりの理由があるにせよ、なぜそういうことに対して、説明を事前にしないのか。
グローバルマーケットで利益を果敢に取ろうとしてきたのですから、リスクはある。結果的に海外の金融機関は相倒れなのだから、同じ土俵で勝負してきた野村のグローバル部門が深い傷を負うのはいたしかたありません。
損失や失敗は経験として社内の資産とすればいいでしょう。
しかし企業体質は、もし仮に腐っているのならば、絶望的だといわざるをえない。
バランスシートは健全だというけど、1000人近くリストラしているロンドン法人に膿はないのか?
推測で物事を語ってはいえけないが、ジョンベスト証券の事象からこの会社の体質がどうにも引っかかるのです。
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