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2009年04月15日

企業衰退の予兆

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今は経済生態の変革期。
変革期とは主役が変ることです。
国や産業、主軸通貨、価値観、社会のシステム。
経済生態変化の視点でコラムをお送りしています。
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 企業再生投資というのは、ようするに業績不振の企業にお金を入れて復活させることです。
 ただ、不振企業のなかで見込みのある企業に投資すればいい、というわけではない。

 ここ数年流行った企業再生投資企業−Jブリッジ(9318)、プリヴェ(4233)、Oak キャピタル(3113)などは、業績不振へ投資して、再生するというコンセプトです。
 しかしうまくいかない。
 なせうまくいかないかというと、彼らは、絵を描くのは上手だけど、経営ができない。
 人にフォーカスしてないのです。
 人材こそ、企業革新の要であり、人材こそ利益の源泉なのです。

 優秀な人材と、優秀な人材を育成する組織マネジメントが導入されれば、企業は再生します。
 たとえ成熟産業であっても、新しい産業を生み出すことが可能です。

 人にフォーカスできない再生投資企業は、ゴミ企業のポートフォリオと同じです。

 さて、現在、そこそこの企業でも、<ちょっとあやういな>という兆候のある企業も見受けられます。


 ガリバー(7599)
 2008/04/07 代表取締役の異動に関するお知らせ

羽鳥 兼市氏が会長。羽鳥 裕、介羽鳥 貴夫兄弟、専務から両名代表取締役社長へ。

2009/03/31 取締役の辞任に関するお知らせ村田 育生(専務取締役=その前は代表取締役副社長)辞任、顧問へ。

2009/04/06 取締役及び執行役員の人事に関するお知らせ

専務取締役吉田 行宏氏→常務取締役

 景気低迷で、中古車市場も大打撃。
 ガリバーは前期3度業績を下方修正しています。

2008/09/19 業績予想の修正に関するお知らせ

2008/10/15 業績予想の修正に関するお知らせ


2009/04/06 業績予想の修正及び配当予想の修正に関するお知らせ

 
 当初予想
 売上 196,300
 利益  4,000

 最終予想
 売上 163,000
 利益   450

(前期EPS 445.27 今期予想EPS 47.54)

 一株利益が10分の一に減るのですから、厳しい環境です。株価も低迷
7599.gif7599.gif



 人事を見ると、羽鳥さんが会長になり、ご子息が二人とも代表に就任。
 急成長を共に支えた、村田さんは退任。吉田さんは専務から常務に降格。

 あらじめ書いておきますが、私はガリバー創業期から知っており、前職のVC時代に投資を経験させてもらいました。
 村田元専務はVC時代の同僚で、彼はVCからガリバーに移りました。(興味ある人はガリバーの有価証券報告書に経歴が書いてあります)
 彼とはよく京都で飲んだものです。(私の彼への印象は、いつも忙しそうにしていて、まるで「不思議の国のアリス」のウサギさんみたいな人です)

 しかし2000年以降ほとんどVCの関連とは接点がありません。。香港に移り中国・アジアに関わる企業ファイナンスを中心としていて、その後ガリバーがどうなったかまったく知りません。

 ですから私が今書くことは、単なる公開情報から思うことです。

 絶対的なオーナー社長が、子息2人を代表にする。
 創業以来の役員を更迭する。

 一般には子供かわいさで、跡継ぎとしてのトレーニングを自分の目の黒いうちに。という風な見方でしょう。
 
 そういう面もあるかもしれません。

 私は決して、ビジネスにおける血縁後継を否定するつもりはありません。
 羽鳥家はガリバーの45%以上を保有するオーナーです。人事に口出しする権利はあります。
 実績があるのならば誰も文句はいはない。
 そういう意味で、今後数年間業績が、この人事の成否を決めますし、下落しきった株価も戻るかどうかは、業績次第です。

 唯一気になるのは、絶対的なオーナーとその子息を支える組織になっているのか?ということです。

 どんな人間にもいい面と悪い面がある。
 優秀なトップマネジメントは、それぞれのいい面悪い面を組みあわせて、相互補完するチームを組成する。
 野球でも全員が4番バッターのチームは強くない。バランスが重要なのです。


 ガリバーのこの人事、掲示板などでは、色々と書かれているようですが、もしトップマネジメントに弱点があるのならば、トップマネジメント・チームとしてそれを補完する構造を作ることが必要です。
 弱点や経験を補うための人材が、今のところガリバーには見えません。

 まったくの直感ですが、この会社の組織は、柔軟性に欠いている。
 上が柔軟性、変化対応力に富んでないと、上と下にギャップ(歪み)ができます。
 具体的には下(現場)で今起きている現実=問題が上に正確につながらない。
 だから、ただでさえ機能しないトップマネジメントグループは、正確な情報さえみておらず、偽りの現実に基づいて間違った判断をしやすくなる。

 これが経営がおかしくなる根源なのです。

 この会社が業績回復するかどうかは、景気には関係なく、弱みを補えるような組織マネジメントを完成させるかどうか、現場とトップマネジメントチームにあると想定されるギャップを修正できるか、ということのような気がします。
posted by WOODY at 17:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 生態系経営 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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