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2010年07月12日

日本の企業は香港、シンガポールで上場を目指すべきか? 



前のブログにて、紹介した「未公開企業へ個人投資家が株主の場合、協会員(証券会社)は引き受けてはならない」という規制案には各方面から、批判や反対が相次いでいたようです。


「新規公開前に行われる不適切な自己募集を規制するための『有価証券の引受け等に関する規則』等の一部改正(案)」につきましては、非常に多くの意見が寄せられましたことを踏まえ、改正規則の施行を延期するとともに、本案の取扱い等についてあらためて議論することといたしました
http://www.jsda.or.jp/html/oshirase/public/10061011.pdf

 というわけで、規制案は延期ということになりました。
 なんともお粗末ですが、実際のところこのような規制が行われても、抜け穴はいくらでもあります。
 たとえば、個人投資家の持分を一括して投資組合化する。証券会社もしくは投資顧問会社が運営する金商法にきちんとと適合したファンドにすれば、いいのです。
 その場合、証券業界にとっては美味しいフィービジネスになるので、日本の証券業界の人たちもなかなか悪知恵を発揮するなあ、と密かに感じたものです。

 この規制の話が出てきて、「もう日本の証券市場なんか未来はない」とかいった声を発する人もいました。
 また、いっそのこと、『香港やシンガポールで新規公開してみたらいかかでしょうか』なんてことをいう、コンサルタントの方々もいらっしゃいます。

 私は香港に拠点においてずっとビジネスをしてきました。
 日本では何度も書いているように、VC投資をしていましたし、香港でも日本の上場企業と中国企業などの橋渡しなどもしています。
 
 年にごくわずかでえすが、香港で株式上場したい、と相談にこられる方もいらっしゃいます。
 ほとんどメールでお断りしています。理由は後述しますが、最近気になるのは、香港はシンガポールであたかも簡単の上場出来るみたいな、コンサルタントがいて、日本や香港で、いい加減なコンサルティングをしている一部の人たちがいることです。
 彼らのほとんどはろくに日本での証券実務もなく、香港でも何の知識もない。業務は現地の会計事務所や弁護士事務所に丸投げして、フィーだけ取るブローカーです。

 香港やシンガポールの株式市場は、新興市場(香港:GEM、シンガポール:catalyst)は、上場基準は外見上(数値基準)は比較的ゆるい。

 ○将来はアジアの時代。香港、シンガポールで上場しよう

みたいな営業の言葉で上場コンサルティングをしかけているのです。
 ところが、香港シンガポールに限らず、海外上場には見えない壁がいくつかあるのです。

 @上場費用、上場維持費用
上場のためには、会計事務所の監査(メインボードの場合3年連続)、弁護士からのアドバイス料、プロスペクタス(目論見書)作成費用。
 A英語でのIR費用
取引所に提出する費用は原則英語です。ロードショーなど投資家へのコミュニケーションもほとんど英語です。CEOやCFOは最低でも英語で対応できいとなりません。
 Bアジアの主要投資家は中国人もしくは中国人華僑です。
ですから英語でもろもろの書類をそろえるのはもちろん、さらに自社を投資家にアピールするには中国語であるのが望ましいのです。

 C事業のグローバル性
売上が日本国内だけの企業に将来性があるとは思えません。国内の巨人よりも小さな巨人の方がいいのです。Not to be domestic gulliver but global niche champ

私自身日本のVC投資から遠ざかっているので、残念ながら、この条件をクリアできそうな会社は出あっていません。

グローバル志望の経営者予備軍はいると思うのですが、単独上場なんか考えないでいっそのこと、中国企業と資本提携して一緒にやっていく方法もあります。
 そういう方法ならいくらでもご相談には乗れます。
posted by WOODY at 17:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本再生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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