M&A関係の仕事をしている彼がいうには、日本株のM&A銘柄の話のほとんどが魅力のない案件だという。
借金が多く、売上・利益がそれに伴わない。成熟産業、というよりは、もう終わってしまったような業種の企業も多い。
こうした成熟系の企業の買収案件は、買収後、新規事業をしたり、別の事業を買ったりして、企業価値を上げる手法が一般的だ。
しかし今の日本では、成長性の高い新しい産業、企業はとても少ない、という。
結局、多くの案件は、いわゆる仕手筋が買収して、売り抜ける、というケースが多いらしい。
「要するに、魅力的な市場でなくなってきている」
ということらしい。
食事の最後に、彼は、「中国は元気?」と聞く。
もちろん元気だし、と答えると、でもバブルじゃないの?と聞いてくる。
確かに不動産バブルは激しい。
しかし、一般生活は物価もまだ安く、いわゆる中間消費者はどんどん増えている。
ユニクロに行くと人で溢れている。ユニクロの商品は、中国で一般に売られているモノの数倍はする。
しかしごく普通のカップルとか、ファミリーが買っている。
日本でどんな報道がされているかわからないけど、中国の消費市場はまだまだ発展していくと思う。
だって、中国にはファミリーレストランもない。
日本にある様々なサービス業もまだ育っていない。
まだまだこれから伸びていく余地は沢山あるのだ。
飛行機嫌いの彼に是非、中国に来てください、と言っておいた。いろいろ案内できるからね。
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