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2011年07月27日

イノベーション講座 パクリからでもイノベーションは生まれる

パクリからでもイノベーションは生まれる

 パクリというと聞こえが悪いですが、<イミテーション=模倣>もイノベーション創造のための一つの方法です。
 独創性とか独自性、オリジナリティということはとても大切です。
 しかし、最初からオリジナリティを持っている芸術家はいいないし、創業当初から全くのオリジナリティをもった製品を作っている企業は稀です。
 どんな世界にも見本・手本となる先達がいます。
 そして、ほとんどの企業はその業界の先達、第一人者の影響を受ける。
 ソニーにしても、松下電器(現パナソニック)にしてもアメリカの電機メーカーの家電製品を分解して仕組みを解析して、それで<欧米に追いつけ追い越せ>と成長していった。

 日本のカメラメーカーとしてスタートしたキャノンやニコンも当時世界NO1のライカのカメラを分析して、より高い製品を作りだした。

 イミテーション=模倣というのは方法や方向性の違いはあれ、どんな企業でも行なっているし、無意識で行なっているケースもある。
 中国の高速鉄道が、日本の鉄道のパクリだと話題になっています。これに対しての批判もある。
 私は、イミテーションにはいろいろなタイプがあると思っています。

 @ビジネスモデル(どんな顧客にどんな商品をどんなスタイルで売る)を真似る。
  例えば牛どんには、元祖ともいえる吉野家があり、松屋があり、すき家がある。ほかにも沢山チェーンはあると思いますが、ビジネスモデルの原型は吉野屋じゃないかと思います。ほかはこのスタイルを模倣することから始まった。しかし、商品ラインや価格、押し出し商品など各社差別化をしているから、今は似ていて違う。
 新しい業態が生まれてヒットすると雨後のたけのこのように、イミテーションが生まれる。
 焼肉の牛角が、ものすごい勢いで展開していくと、牛○とか○角とか店舗の雰囲気や名前まで似た焼肉屋があちらこちらに見られました。
 牛角ほどではありませんが、1000円カットのQBネットが登場すると、やっぱり15分1000円という看板のカットハウスがあちらこちらに登場しました。

 A時に客が本家と間違うくらいになんでも似せる。
 柳の下商法といいますか、ブランンドのロゴからスタイルまでそっくりの偽物商法です。
 これは明らかに違法ですから、怪しい雑貨屋とか露天などで売られる軽衣料や雑貨などに見られます。
 POloというロゴのポロシャツなんだけど馬の向きが違うとか、いろいろありますね。

 B本物のコアな部分を盗む。
  その商品、製品の最も重要な機能の部分を何らかの方法で盗む。
  システムのプログラムコードをそっくりそのまま使ったり、して対象の商品とほぼ同等の価値を提供する。

 私は模倣というのは、経済社会が競争をしていく上で必然的に出てくるものであるし、それが顧客(ユーザー)側のメリットになる、つまりサービスや価格面での競争につながれば結果いいのではないか、と思います。

 ただし、A、Bで挙げたような明らかに違法なものというのは、社会の倫理を損なう。
 人の苦労して作ったブランドやシステムを盗んで顧客を騙すということは、経済の後退につながります。

 模倣する側は、模倣の対象となる本家を追い抜かすくらいの努力をして、新しいイノベーションを創造するくらいの意思があって欲しいと思います。

 そういう例は沢山あります。
 例えばピザの宅配は、アメリカで誕生しましたが、それを日本で最初に始めたのはドミノピザです。
 しかし現在日本でナンバーワンの店舗数はピザーラです。
 日本中のピザ宅配企業はドミノを真似して、雨後のたけのこのように現れましたが、頭角を表し、店舗数で一番になっているのはピザーラです。
 これば店舗運営や商品政策、テレビ広告などのブランド戦略などで秀でたからだと思います。

 パクリというのは盗むという言葉の別の言い方で、蔑視的な意味が含められています。
 模倣して挑む企業は○○のパクリというそしりは逃れられない場合があります。
 それでも挑戦するのですから、

 一定の志や誇り

を胸に秘めて欲しいものです。
 最近中国の高速鉄道の事故が話題となり、同時に中国の高速鉄道が日本の鉄道の技術やデザインを盗んだということを指摘、批判する声が上がっています。
 私はまず日本側の企業経営者に、油断しないで欲しいとまず言いたい。
 ああいう人の命を預かる事業というのは、例えばダイヤ運行の仕組みや予想外の出来事に対応するシステムだけでも、ものすごい情報や判断力と知恵の集結をシステム化しているもので、そう簡単に真似はできない。
 だから日本企業はこの蓄積されたノウハウで堂々とさらに革新を続けて欲しい。

 一方で表面だけ真似をして高成長を目指した中国にとっては、大きな蹉跌です。
 問題部分は自社で解決しないとならない訳で、革新への取り組みはそこから始まって欲しいです。
 模倣が得意と言われる半面、面子を重要視する中国民族ですから、<模倣から始まって、誇りをもって正々堂々と本家を追い抜く>姿を見せて欲しい。
 また技術力の蓄積のある日本企業は、中国、韓国など追い上げがあるのですから、過去の蓄積に慢心することなく、さらに発展進化を遂げて欲しいです。

posted by WOODY at 18:55| Comment(0) | TrackBack(0) | イノベーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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