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2011年07月31日

経営者の<志>がイノベーションの原動力

経営者の<志>がイノベーションの原動力

  企業を成長発展させるための、経営者にとっての動機(モチベーション)はなんでしょうか?
 結論からずばり言いますが、本当に綺麗ごとみたいですが、それは

 <志=ビジョン>がいかに大きく、強く、純粋か

だと私は信じています。
 もちろん売上や利益は必要です。しかしドラッカーが一連の著作の中で何度も言及しているように、企業にとって<利益とは前提条件>として考えるべきものです。
 前提条件というのは、つまり、企業にとって利益は出て当然の如く経営しなければならない。ということです。利益こそが、社会へ還元(税金)し、将来へ備えるための確実な唯一の原資だからです。
 売上や利益、経費というものは一つの調和あるバランスの中において考えるべき問題です。
 企業が成長していく、ということは、換言していえば、顧客を創造し続ける、ということです。
 顧客を創造する方法論は二つあり、一つはマーケティング、そしてもう一つはイノベーションなのです。
 企業経営の根幹は顧客創造の試みにある訳なのですが、

 どんな商品、サービスを誰に売るか

このコンセプトの全ての根源、それが<ビジョン=志>です。
 私は多くの経営者の方にお会いしたり、また皆さんと同じように経済雑誌を通じて、経営者の方のインタビューなり評伝を読んだりしてきました。
 そうした中で、大きなイノベーションで市場、産業を作ったような大経営者の方というのは、
 
 心の底から、強烈で明白で純粋な志、ビジョンを持っている

のがわかります。そのビジョンは壮大でもあり、どんな細かい点を訊かれても詳細に答えられる。
 深く深く考えられ、短いスパン、長いスパンでも検討され尽くしていて、実現に対して計画であり、かつ変化に対して柔軟。
 目の前のことに全力を尽くしながら、段階段階での計画の微修正を常に行なっている。

 そういう優秀なビジョンをもった経営者、松下幸之助氏や井深大氏、本田宗一郎氏など数え切らない、志を持ったサムライが日本の戦後経済を担ったのです。

  そういうサムライの一人の京セラの稲盛和夫氏も、鮮明なビジョン・強烈なビジョンを色が付いて見えるまで描き続けよ、というアドバイスを経営者の方々に著作で書いています。

 経営者のこうした強いビジョンは突き当たる壁、障害が必ずあります。
 そういう壁を乗り越えるもの、それがイノベーション(革新)なのです。

 ですからイノベーションで新しい市場を創造する、顧客にとって新しい価値を創造する、ということのためには、経営者の強烈な<熱>にもにたエネルギーが必要なのです。

 一介の若者、一介の中小企業経営者にそんな壮大なことは出来ない、という人がいるかも知れません。
 しかし、戦後の経済を復興させた大立者のほとんどは、中小企業規模だったことを忘れてはなりません。
 本田にしてもソニーにしても、キャノンにしても戦後早々は町工場でした。
 それは戦後のどさくさだから、という人もいるかもしれません。
 ではユニクロはどうでしょうか?
 柳井正氏が父の経営する洋装店に入社した昭和47年はただの街の洋服屋にしか過ぎませんでした。
 昭和59年(1984年)になってようやくユニクロ1号店を下関に出店しています。
 直営が100店舗になるまでそれから12年かかっています。(平成6年ー1994年 )
 ユニクロといえばフリースの大ヒットが記憶されますが、これは1998年のことです。
 ファーストリテイリングが大成長したバックボーンには、長い長い基礎作り、基盤をしっかり固める時期があったのです。
 私はアパレルの業界に一時いたこともあり、その後コンサルティングも経験しましたが、ファッションアパレルとりわけ、若いファッションブランドというのは、企画デザインのみを行い、製造縫製は外部の下請けにつくらせるという形が多い。 
 ユニクロというのはSPA(製造直販)という方式です。
 外注方式だとシーズン事にデザイン、展示会、発注というサイクルになる。SPA方式は自社で製造部門があるから、売れ筋やトレンドの変化に柔軟に対応できる。
 どちらの業態にしてもリスクは在庫で、不良在庫を抱えると資金ショートで経営危機になるアパレル業は多い。
 ユニクロはPOS管理の徹底によって、売れ筋、在庫管理を徹底して、店舗の適正在庫保持と管理運営をしています。
 長年に渡って蓄積している海外生産のノウハウと、POSによる在庫、受発注管理がこの企業の革新でしょう。

 1990年代に、ユニクロブランドよりも、有名で規模が大きな若者向けファッションメーカーは沢山ありました。
 
 しかしその多くの老舗ブランドは低迷、もしくは消失しています。

 その違いは、単なる柳井社長の運ではないでしょう。

 それは毎日毎日、積み重ねられる日々の経営改革と経営者の<熱>にも似た志〜ビジョンが会社を突き動かしたのだと思います。
 ではその<志をどうもてばいいのでしょうか?> つづく
posted by WOODY at 20:01| Comment(0) | TrackBack(0) | イノベーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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