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2011年08月01日

<ひっかかり>を大切にする

<志>=ビジョンを具体的、はっきり持て、といわれてても、『そんなに簡単に持てない』という人は多いと思います。

 事業を強力に駆動(ドライブ)する、ビジョンはそう簡単に着想出来るものではないと思います。

 ここでちょっとだけ、ヒントというか、方法論を書きます。

 作詞家の阿久悠氏といえば、80年代から90年代にかけて活躍された方です。
 沢田研二の「勝手にしやがれ」「憎みきれないろくでなし」「時の過ぎ行くままに」ピンクレディの「ウオンテッド」「渚のシンドバッド」石川さゆり「津軽海峡冬景色」八代亜紀「舟歌」「雨の慕情」など、歌謡曲から演歌まで幅広く活躍された方です。
 先ほど調べましたら、今日8月1日が命日だそうです。(2007年8月1日没)。
 
 阿久悠氏の創作手法を何かの雑誌で読んだことがあります。
 それは、雑誌、新聞、あるいは街を歩いたりしている日常生活の中で、心に「ひっかかる」言葉をメモしておく。
 作詞の時には、腹式呼吸法+瞑想した後に、依頼された歌手のイメージで、「引っかかった言葉」を使いながら作詞していく、というものだったと思います。

 作詞家というのは、とりわけ流行歌の場合は、聞き手から共感なり賛同してもらわないとならない。
 流れ変化していく社会の中で、みんなが共通に思っているが、気がつかないフレーズを盛り込む、というものだと思います。
 阿久悠氏は、日常生活の中で、敏感にその「ひっかかり」を大切にしていました。

 企業経営者(あるいはこれから創業しようとする人たち)は、何故、事業をするのでしょうか?
 中には金儲けのため、豊になるため、といって、お金さえ儲かるのならどんな仕事でもする人もいるでしょう。
 しかし大方の人は、ご自分のそれまでの人生経験(仕事や学校で学んだこと)から、何か思うところがあって創業したのだと思います。

 何か思うところ(引っかかり)

というは、その業界に属していて独立したとか、その仕事が好きだから、とか色々あると思いますが、心のどこかに、「これで生活していこう」という覚悟があるのだと思います。

 その何か思うところ

をさらに<深めて>考えていくと、

 問題意識(この業界、この会社はこういう問題がある、自分だったら、もっとよくできる、別の方法がある)

というものがうっすらとあるのではないでしょうか。
 
 その経営者の性格によりますが、こうした問題意識を解決して新しいビジネスを起こして、さらに拡大して壮大な事業計画を考える人もいますし、地道堅実に自分の出来ることから積み重ねようという方もいらっしゃいます。

 しかし、種(SEED)は同じじゃないかと思うのです。

 ベンチャーキャピタルに持ってくるビジネスプランには、どこにでもある言葉で埋めつくされ、飾られたビジョンを書いてくる人がいます。
 しかし、例えば、そういう人と仲良くなって、一緒に酒などを飲んでみると、実はその事業を初めた一番のきっかけは、幼少時の家庭体験であったり、アルバイト先での社会経験であったりします。
 そういう原体験(志の種)を発展して、飾ってプレゼンテーションをするのは一向に構わないと思います。
 しかし、一緒に成長していこう、という側の者にとっては、飾り立てられた背後にある、経営者の方の原体験=志の種の方が経営的に考えても重要です。

 どんな経営者の方にも、誰にも飾らないで、正直な裸の自分になればそういう、事業の志の種―純粋でまっすぐな想い、というのが必ずあるはずです。

 私たちはそれをまず見つけて、深く考える、純化して経営に活かすということを勧めています。

 ビジョンを考えるにあたって、稲盛和夫氏は、レンスが太陽の熱を集めて紙を燃やすように、想いを強く、焦点をあわせて考え行動しなさいといいます。

 そしてそのためには、集中力が必要なのですが、そのために中村天風氏が解説している<有意注意力>の重要性を提唱されています。
 私たちが日常生活で生きていく上で、無意識に階段を登ったり、信号を渡ったりする注意力は、自然に備わっているので、<無意注意力>といいます。
 これに対して<有意注意力>というのは、自分から意識して、その瞬間瞬間に全ての集中力を注ぐものです。
 別の表現で中村天風氏は「頭をはっきりさせなさい」といいます。

 人間は放っておくと、ぼーっとしてしまうもの。雑念や邪念、妄念で頭がいっぱいになる。
 だから意識して、雑念類を払いきり、純粋、無垢なにも雑念のない状態で物事を考えなさいという風に書いています。
 澄み切った心をもてば、あらゆる問題解決策やアイデアが自然に湧き上がってくる、といいます。

 ただ、こうした無私無欲の状態でいることはとても難しい問題です。
 街を歩いて、ミニスカートの女性を見れば、ついそちらに目が行ってしまうのが人間(男)というものです。

 中村氏はですから、こうも書いています。

 一日のうち、この時間からこの時間は頭をはっきりさせる時間と決めるだけでいい

 我々凡人は常に無私無欲でいることはとても難しい。

 ですから、例えば、午前9時から10時の一時間はその日の問題について、頭をはっきりさせて、澄み切った心で問題を考える時間。
 また、夜9時から10時は、自分のビジョンや使命について、頭をはっきりさせて考える時間。

 そんな習慣を持つのも、自分の志、ビジョンを深く考えて、磨くためにはいいと思います。
posted by WOODY at 19:39| Comment(0) | TrackBack(0) | イノベーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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