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2011年08月03日

【イノベーション講座】勉強は自習が基本

 今日は多くの経営者(あるいはビジネスマン)の方を敵にしてしまうかもしれません。
 アメリカやほかの国の事情が一体どうなのか知りませんが、私の知りうる限り、日本人はとても勉強好きです。ビジネスについていえば、セミナーや勉強会がてんこ盛りで開催されています。
 経営に関していえば、

 新規事業セミナー
 人材育成セミナー
 人材採用ノウハウセミナー
 財務管理セミナー
 節税セミナー
 著名経営者による成功体験セミナー

などが毎日のように開催されています。
 私は以前、とある経済雑誌が毎月開催しているセミナー&パーティに縁あって、お手伝いをしたことがあります。
 お手伝いといっても、当時顧問をしていた会社の会長が、その雑誌社のセミナー部門の部長と親友だった関係で、会場整理とか簡単なものです。
 セミナーは毎回、著名な創業社長であるとか、時の人を招いて講演を1時間程度聞いた後に、立食形式で懇親パーティをする、というありきたりのものです。

 講演者が、有名な社長だと500人以上参加することもありました。
 パーティでは壇上のその社長と名刺交換の列で100人以上も並んでいたこともあります。

 冷静客観的に見て、そうした著名社長は、人前で話すのに手馴れており、聴衆を時事ネタで笑わせ、あまり新聞ネタにならない面白い話をしたり、経営での苦労話など、面白いものです。

 しかし、そんな話は本当に経営に役に立つのか?と疑問に思ったことは何回もあります。
 参加者の方も有名経営者と名刺交換したり、写真を一緒に撮影するのが目的みたいな人も沢山いました。

 多くのセミナーの参加者には、大事な会社経営の時間を削ってまで来ているんだ、という切迫感がまるで感じられない。

 海外進出セミナーなんていうのもありますが、これも、いかにビジネスチャンスがあるか、どんなメリットがあるか、何件かの成功事例の羅列が主体がほとんどです。
 参加者の方も、ほぼ<お勉強モード>で、メモを片手に一生懸命、レジメになにやら書き込んでい
 
 稲盛和夫氏の著作にあった話だと思います。
 とある有名コンサルタント会社が開催した合宿型セミナーに本田宗一郎が来た。
 作業服姿で来た本田氏は、聴衆の前でいきなり、

 こんなくだらないセミナーに参加している暇があるなら、すぐに帰って仕事しなさい

と言い放ったそうです。
 稲盛氏はその夜に、宿舎を出て会社に戻った、たしかそんな内容だったと思います。

 勉強好きは大変結構なことです。
 しかし、セミナーや勉強会に通うことに、どれだけ切実さがあるのか、あるいはそういうセミナーに行くことがあなたにとって娯楽と化していないか。
 そう思うことが多々あります。

 これは海外視察ツアーについてもいえます。

 例えば、中国にせよ、タイやベトナムにせよ、多くのセミナーが開催されており、時折事業進出のための視察ツアーというものが開催されています。
 セミナー開催しているのは、進出コンサルタントです。受注のためのツアーなんです。
 だからしょっぱいことは言いません。
 いい面をまず見せて、悪いところはあまり言いません。

 何から何まで便利にスケジュールが手配されていて、ホテルもそこそこいいところで、美味しい食事、時折楽しい夜のひととき。
 成功している進出例を見て、そういう社長の話を聞く。
 それで果たして、海外進出なんて出来るのか私にはわかりません。

 またこれはシンセンの話なのですが、こちらに来て20年という日本人経営者の方と話をする機会がありました。その社長がいうのは、

 昔はずいぶん、中国の様子や進出について話をしてくれと訪問を受けたが、最近は全部断っている

 ということで、理由は、

 ほとんどのツアー参加者は<お勉強モード>で、本当に検討しているという気概が伝わってこない。
 情報だけ来ているという感じで、時間の無駄に思える

ということでした。


 全部お膳立て、受身のお勉強なんていうのはまったく役に立たないばかりか、相手に失礼だな、とその時感じたものです。

 本当に海外進出を考えるのなら、一回くらいは、ツアーでも構いません。
 ただ、一回きりの視察では決められるわけがありませんので、次回から行くときには、せめて単独で行くべきでしょう。

 それから、情報はただではありません。
 情報はその字の通り<情>が必要なのです。
 これは、という人を師匠にしたいと思うのなら、菓子折りの一つ手土産に持っていく、きちんと心のこもった礼状を手書きで書く、という誠実さも必要だと想うんです。

 事業経営、人材育成や商品開発のアイデア企画にしても、海外進出にしても、解決策や答えはお金で買えないし、コンビニに売っていません。

 ただ、人間というのは孤独で行動するのはなかなか大変なものです。
 だからつい、勉強のためにセミナーなどへ行ってします。
 でもそういう選択肢は業者の思うつぼなんです。

 何かの問題意識がある。
 例えば新商品開発や業態開発、あるいはどこかの国へ事業進出する

というテーマがはっきりあるのなら、真剣に勉強しあう仲間を募って勉強しあう、切磋琢磨する、そういう方法もあります。
 私も、シンセン在住ですがそういう問題意識のある方々の私的勉強会なら、協力は惜しみません。
 
posted by WOODY at 19:26| Comment(0) | TrackBack(0) | イノベーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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