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2011年08月06日

【イノベーション講座】アイデアもタイミング次第

【イノベーション講座 組織マネジメント】
アイディアもタイミング次第

 このブログを読んでいる人は、<イノベーション>を起こしたい、あるいは自社の企業の中からなんとか画期的な商品やサービスを生み出したい、と考えている方、もしくは起業を検討している人、という風に想定しています。
 そうでないただ読み物として読んでいる方もいるにしても、これまで書いてきた内容が、商品やサービスの具体的な発想というよりも、概論や組織論が主体であることに違和感を感じている方もいると思います。
 
 しかし、実際のところ、イノベーションが生まれるのに大切なのは、一人の天才の閃きではなく、イノベーションが生まれる土壌やタイミングなのです。
 以前の稿で紹介したような発想ゲームをいくらチームを作って、アイデアを出したりしても、企業として成功するかどうかは別別問題です。

 仮に画期的なアイディアがあったとして、その技術開発が進んだとしても、

 ○技術を提供するに見合うコスト
 ○その技術を商品化し顧客に提供するマーケティング組織

が必要です。それは企業努力も必要でしょうし、タイミングという問題もあります。

 例えば、アップルのIPHONEやIPADについて説明しましょう。

 手のひらサイズのコンピューターというコンセプトは、随分昔からありました。

 私は昔「シリコンバレーアドベンチャー」という本に夢中になりました。




 95年に日本で出版されていますから、少なくとも90年代始めのコンピューター草莽期の出来事だと思います。

 主人公のベソスはシリコンバレーの技術屋なんですがロータス123という今ではIBMに吸収された表計算ソフトの創業者とともにペン入力のパームトップ型のPCを開発する、という実話です。
 ちなみにロータスはエクセルが出る前は圧倒的な、シェアを握っていた表計算ソフトです。

 90年代当時から、PCの小型化の試みはシリコンバレー各地で起業化されて行われていました。
 ペンコンピュータのこのストーリーにおいてもマイクロソフトや当時CEOがジョンスカリーだった時代のアップルも登場してきます。
  結果的に、ペンコンピュータは資金切れで終止符を打つことになります。

 秀でたアイデアだったのですが、

 CPUの速度やメモリの値段が追いつかなかった
 当時大手(マイクロソフトやアップル)の競争はデスクトックとOSの競争で、各社(IBM、MS、APPLE)は全ての資源をOSのシェア獲得に投入していて、パーム型の小型端末の優先順位は低かった。

 という環境がありました。
 ペンコンピュータの資源は、忘れましたが、どこかのソフトウェア会社に引き継がれたのだったと記憶しています。

 さて、アップルとマイクロソフトのOSシェア争いはマイクロソフトの圧倒的な勝利に終わり、1980年代終わりにはアップルは深刻な苦境に立たされました。
 その時に、1985年に自ら創業した会社を追い出されていたスティーブジョブスはアップルに復帰します1997年のことです。

 アップルはジョブスの復帰後にimacなどの新商品で業績を回復し、ipodの爆発的ヒットで会社を立て直します。

 その後ipadの開発、発売ということになるのですが、その背景には、

 メモリーデバイスの技術進展とコストダウン
 バッテリーの高性能化
 CPUの高速化と省電力化

という背景があったことは見逃せません。

 いくらいいアイデアであっても、それが実現するための環境を見極めないといけないでしょう。
 アップルに関していえば、技術開発力もさることながら、マーケティングに秀でていることで有名です。

 顧客サービスならびにマーケティングというのは組織で行うものです。
 やはり人材の教育と育成に時間をかけて行わなければなりません。

 世界を変えるようなイノベーションも、アイデアだけではだめで、タイミングとそれなりの組織マネジメントが必要なのです。
 
posted by WOODY at 18:16| Comment(0) | TrackBack(0) | イノベーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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