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2011年08月08日

【イノベーション講座】事業とは育てるもの

 こういう仕事をしていると、いろんな人に会います。
 香港には様々な人が来ます。
 アジアで仕事を始めよう、と会社設立する人、これは稀で、多くの人は資産運用関連の人だと思います。
 自分で資産を持っていてその資産を運用するスキームを作りたいという人も実は稀で、多くはそういう顧客のためにスキームを作ろうとする人が圧倒的に多い。
 さらにその中に実際にお客さんがいる人は稀で、スキームを作ったり、作り方を調査、確認して、日本で顧客へ営業しようという人の方が多い。 

 つまり、ブローカーみたいな人が最近は多いようです。

 私は香港を離れて2年で、北京、シンセンと実業関連の仕事が主体です。香港は隣町なので月に1、2回は友人と食事をしに行きます。

 状況は上記のようで、私が香港にいた頃と変わりないようです。

 香港はアジアの金融センターであり、貿易の中継地です。
 だから、香港の仕事の多くは金融(投資、融資、財務)関連か、不動産関連か、貿易関連になります。
 貿易や金融の仕事の中でも、顧客に対して知的価値を提供している、いわゆる実業に近いものもありますし、全く架空や夢に近い話を相手にするいわゆる虚業に近いものもあります。
 
 ですから<ブローカー>がいいのかどうか、は一概に論じることはできません。
 しかりとりわけ、今の経営者もしくは起業家希望の方について言えるのは、

 目先の利益中心

の感がとても強い。
 このブログの中で書いていますが、利益追求が悪いとは言いません。むしろ利益は大切で、利益が出ることを真剣に考えて事業を進めなければならない。

 私は<少し違うな>と違和感を感じるのは、

 自らの知恵や労力で事業を進める

という人がとても少ないことです。

 日本でも代理店とかアフィリエイトとかいうビジネスが増えています。

 例えばある金融商品なり、不動産商品、ツアーでもなんでもいいですが、そういう商売(これを彼らは商材という)を、自分のWEBやメールマガジンなどで募集して、香港やシンガポールの商売の元締めに紹介して商談成立となれば手数料を支払う。

 香港の元締めの方は日本の代理店のことを<エージェント>と呼び、彼らを利益で動かして集客、営業をする。

 そういうビジネスモデルがあちらこちらで見聞きします。

 私はこういう風潮を<ブローカー経済>という風に名付けています。

 元締めにとってもエージェントにとっても、利益で結びついた、いい商売の形ですね。

 しかし、そこには、新しさや、創意工夫や提供する側の熱意とかありません。
 
 エージェントの側には商品へのレスポンシビリティ(責任感)とかほとんどないでしょう。

 なんでもニーズがありそうで、利益になるなら、パクッと食らいつく。

 ブローカー経済というのは、イノベーション経済と全く反対型の概念であり構造です。
 社会の進歩や革新にまったく役に立ちません。

 人間というのは、動物との違いは<プライド>なんです。

 だからプライドを捨てちゃった人達に何を言っても仕方ありませんから、私はそういう考え方の人とか関わらないことにしています。

 何よりも、その時その時の風任せの仕事ですから、いわば焼き畑農業のようなもので、来年、再来年のことなんか考えていない。

 事業というものは、種をまき、芽が出たら水をやり、育てていくものです。
 その対象は顧客でもあり、従業員でもあり、商品やサービスでもあります。

 そういうプライドや志は、ビジネス以前に大切なものだと思っています。

posted by WOODY at 16:57| Comment(0) | TrackBack(0) | イノベーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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