人間は<成功>というものに限りなく憧れを持ちます。
そして<成功した人>というものを崇め、尊敬する傾向があります。
ですから雑誌、テレビ、新聞などマスコミには、その時その時の成功者のインタビューや評伝がよく掲載します。
一方で一度成功者として陽の当たる舞台に立った人でも、一度、倒産など失敗してしまうと、マスコミは何もなかったかのように、忘れ去ってしまいます。
皆さんも、ベンチャー企業の経営者としてマスコミに華々しく登場していた人が、落ちた鳥となって、忘れ去られている人、何人かは記憶にあることだと思います。
一般に、倒産など決定的な失敗をしてしまう人の多くは、成功している場所にあぐらをかき、奢り、判断を間違うことが原因です。
成功した自分が失敗するはずがない
と頂点に立った人の多くはそう思うようです。
成功の程度がどれだけ大きくあろうが、問題はない
しかし失敗は程度によって、<いい薬>となる場合もあるし、<決定的な崩壊>までレベルがある
したがって、経営者としては、成功の分析や有頂天になる時間があったら、
失敗の管理
に気を配るべきなのです。
人生においても、経営においても、心に思うこと全部が思い通りになることなんてありません。
むしろ障害の方が多い。
いくら努力してもうまくいかないときもある。
不慮の不運が見舞うことがある。
だから、成功成功と前につんのめるばかりでなく、
仮に失敗した場合の程度の管理
が大切なのです。
かすり傷なり軽傷ですむ失敗
を重視すべきです。
成功かもしくは崩壊
という道を知らず知らず選んでいる人は本当に多い。
とりわけ前にしか進まない、ブレーキのない<いけいけどんどん>型の経営者に多い。
私はかつて大成功して日本一になった後、経営的な失策によって零落して再起を目指している経営者の方、何人も知遇を得ました。
再起を目指しているこういう人たちは、いずれも全盛時はいけいけ型の経営者でした。
そして不思議なことに失敗して地に落ちた現在でも、真に失敗の分析や検証をしておらず、
また一発成功すればいい
と思って再起を目指していることです。
これらの再起を目指している経営者の方は、いまだ一度として経営者として浮上していません。
やはり、常日頃から、成功よりも失敗の管理、これを心に焼き付けていないと、いけいけ型の考え方は治らない。
失敗というのはそういう意味で、成功よりも大切なのです。
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