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<金融自由の国、香港で学ぶ、資産運用セミナー
『2020年のポートフォリオ』
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香港でなんだかんだ仕事をするようになって5年くらいたちました。
当時香港につれてきてくれた人からは、『香港人には気をつけるように』といわれました。
今でもその人たちと合いますが、そのいっている意味がようやくわかるようになりました。
私たち日本人は、国内では相手の出身地や大学、企業などで人を判断するように知らず知らずできています。相手の出自や背景を知ることによって、
だいたいこんな人だ
という風に判断する回路が民族としてあるように思います。
たとえば慶応大学出身ならば、お坊ちゃんだと思うし、高卒でいい役職についているならよほどの努力家なんだろうな、と思う人は多いと思います。
そして大手企業の看板なら、文句なく信用する傾向があります。
またそういう企業の社員なら、会社の利益のために働くということを前提として付き合います。
しかしこの常識は日本だけです。
香港に限らず東南アジアでは、組織よりも個が優先されます。
華僑社会では、大学や企業はあまり重要ではありません。その人間個人が信用できるかどうか、です。そして信用とは、お互い儲けることができるか。
ビジネスを提供できるか、どうかです。
昼飯や夕食の時の香港人の会話は90%金儲けの話です。
金儲けの話といっても、株や不動産など情報交換の場合が多い。
商談の場合だと、お互いにお金を出すか、出さないか、という真剣勝負です。
香港は競争が激しいので、お金儲けに疎い人=相手の儲けの琴線を感じ取る意ことができない人=はあっという間に失業者になります。
冒頭の香港人に気をつけろ、というのは、香港の人の優先順位は自分の金儲けだ、ということです。
それに気がつかないといやな気分をしたり、いい関係をきずくことができません。
相手にメリットを与えることを優先しないと、いい情報どころかビジネスの話もこなくなります。
多くの華僑は自らお金をかけて情報を集めている、そしてその情報をもとに金もうけをするのが当たり前だと考えている。
ところが日本人の多くが情報はただだと思っています。
そのギャップが後々「話が違う」ということによくなります。
数年前から香港へお客さんをお連れするようになったときに、私の紹介した香港人が丁寧に案内する姿を見て、
ああ本当にいい人だねえ
という日本人がいて、「なんか違うんだけど」と思うことが結構ありました。
むしろ、
この人はなぜ親切なのか
どういう意図があるのか
どうすればこの人のメリットになるのか
信用できるのか
ぼけーっとしていないで、あらゆることを感じ、考える癖をつけないとだめです。
東南アジアで友人を作るには、相手にメリットを与えなければなりません。
なあなあでいいじゃん
というぼんやりした考えは、逃げです。
香港の金融の世界は一番厳しい競争の世界だ、ということも理解すべきです。
たとえば証券業界は、資産が大きい人から信頼を得ると巨額の手数料がもらえます。だから優秀な金融マンは儲かる情報を努力と自己投資で手に入れ、そうした資産家へ提案します。自分が生き残るために必死です。
逆の言い方をすれば、資産が少なく、相手の金融マンを儲けさせる自信がない資産家は最初から銀行や証券マンに相手にされないのを知っているので自力で資産を大きくしようとしています。
資産が少ない香港人は「将来絶対にHSBCのプレミアム=1500万円以上の残高が必要=の客になる」とか「億の資産を作ってプライベートバンキングの客になる=プライベートバンキングは顧客の紹介がないと相手にしてもらえない、社会的地位と信用が必要」というような志を持っています。
平均化されたサービスの提供が当たり前の日本とは大きな違いがあります。
日本では残高30万円の貧乏人も1億の富裕層も同じ扱いです。同じATMに並んでいます。
提供される情報もだいたい同じ。
金融の自由化といわれていますが、実は、本当の金融の自由は、
金融機関も客を選ぶ自由がある
という風になっていきます。
だから日本も顧客を選別する時代が必ず来るでしょう。
香港は便利です。
ししかしその後に但し書きが着きます。
お金持ちには。
とはいえ自由、公平、公正、透明なのが香港です。今資産が少なくても、知恵と機転、未来を見通す力で切り開く道が無限にあるのが香港です。
インターネットで儲け情報を検索して、騙されるよりは、思い切って現場つまり香港やアジア諸国に足を運ばなければ、話は始まりません。
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