今は経済生態の変革期。
変革期とは主役が変ることです。
国や産業、主軸通貨、価値観、社会のシステム。
経済生態変化の視点でコラムをお送りしています。
新しい時代へのヒント
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2009年の新興国市場は、相当波乱が予想されます。
もっとも長期的に見たら、その潜在的成長性は高く、割安であることは確かです。
ただ、もともと新興国の企業というのは人材、経営陣の能力、ノウハウのいずれを見ても脆弱です。
加えて新興国自身の財政や経済構造もしっかりしていない。
米欧の経済が大混迷の状態がしばらく続くことは間違いない。従って投資資金の行き場がないため、世界中の相場という相場を迷走する可能性があります。
そのため新興国の市場への投資も、独自の視点と度胸が必要になってきます。
私自身に何度も言い聞かせているのですが、
2007,8年ごろまでのあらゆる常識や固定概念を捨てる
必要があるわけです。
2004年ごろから2007年ごろのいわゆる新興国投資ブームでの投資の常識は通じません。
思えばこの時期の投資は、全体的に右肩上がりで投資は楽だった。
特定の産業のブルーチップを買っておけば安心だった。
資金が大量に流入してきたので<ある一定の仮説>に当てはまる新興企業なども業績が悪くても将来性から買われて、上昇しました。
そのために、雑誌やネットで紹介された銘柄で、何も考えなくて投資しても、株価はどんどん上がった。
株式相場のブルマーケット(強気市場)というものはそういうもので、
素人投資家でも億万長者になれる
のです。
投資経験が長い方は日本の80年代後半のバブル相場で、投資経験のない生命保険のいわゆる新人類ディーラーが、相場で大もうけしたり、素人の料亭の女将が数百億以上の投資資金を動かしていたというニュースを覚えていたでしょう。
バブル相場はそういうものです。
言い方は悪いですが、バブル相場は幻なのです。
そういう意味で、今回、サブプラム崩壊、金融崩壊とともに、
素人投資手法
はしばらく次のバブルが来るまで通用しない、ということです。
だから投資はあぶない、というわけではありません。
むしろこの時期に仕込んだ投資は成功する確立が高い。
ただし次の時代を見る視点、変化を見極める視点が必要だ、という点です。
ここで<素人>と書きましたが、誤解のないように説明します。
私は投資にプロも個人も差はないと思っています。独自の視点を持とうと勉強するという点で土俵は同じで、プロが個人より優れているということはない。
言葉を選んで「素人」と書いたのは、
○他人の本やネットの情報を鵜呑みにする
○自分で考える姿勢がない
○他人依存が強く、自己リスクの観念がない
という人でも超ブル市場でも、儲けられた、ということです。
これからしばらく、そういう姿勢では、資産はまったく増えません。
こんな時代だからこそ、個人投資家の皆さんは、
○自分で考える
○自分で調べる
○あらゆるリスクを背負う気概で投資する
という姿勢が必要なのです。
そういう姿勢で、たゆまず努力して調べ、考え続ければ、かならずギャップが見えると思うのです。


